複数の行にまたがる値を一つのセルに統合する(多値のセルを縦に結合)(Exploratory)

データラングリング

前回の記事では、Exploratory以外のツールで、複数の行にまたがって存在する値を、一つのセルに統合しました。

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データというレンズで世界を眺める

Exploratoryでは、この作業は下記のようにします。

グループ化

まずはコンピュータに「どの列を元に値を統合(結合)するか?」を教えます。

そのために使うのが「グループ化」です。

画面右部、データフレームの上部にある「+」から「グループ化」を選択し、基準となる列(今回の場合は「事業部」)を指定します。

実行を押せば設定完了。

文字列をつなげる

次に、グループ化で指定した列を基準に「同じ列名である行の値を統合する」操作をします。

対象列を選び、メニューから「テキストデータの加工>文字列をつなげる」をクリック。

表示される画面で、collapse=””の””の間に「,」(半角カンマ)を入力します。

これで、「グループ化で指定した列の値が同じであれば、その値を統合(一つのセルにまとめる)する。ただし、値の間は『,』でつなぐ」という指定ができました。

「実行」を押すと、下のようになります。

このままだと同じ値の行が複数存在することになり、都合が悪いので、1行にまとめます。

どちらかの列の右端の「v」を押してメニューを呼び出し、「フィルタ>重複する行を除く」をクリックします。

すると下記のようなウィンドウが表示されるので、そのまま「実行」を押します。

すると以下のように、求めるテーブルが得られました。

グループ化の解除

グループ化の必要がなくなったので、最後に解除しておきます。左上の「グループ済」というパーツをクリックし、「グループ解除」を押下します。

これでグループ化が解除され、求めるテーブルデータが得られました。

まとめ

  • ある列Aの値が同じだが、別の列Bでは、行ごとにバラバラな値があるようなケース
  • A列を基準にして、B列の値を、「,」などの区切り記号でつないで、一つのセルにまとめたい
  • Exploratoryでは、「グループ化」と「文字列をつなげる」「重複する行を除く」機能で実現できる